慶州歴史地域(読み)けいしゅうれきしちいき

世界遺産詳解 「慶州歴史地域」の解説

けいしゅうれきしちいき【慶州歴史地域】

2000年に登録された世界遺産(文化遺産)。韓国の南東部、慶尚北道の都市キョンジュ(慶州)周辺は、紀元935年まで1000年にわたって新羅王朝の都が置かれていたところである。現在の慶州市街から郊外にかけて、数々の新羅時代の遺跡が残り、歴史地域として保存されている。この歴史地域は南山、月城、大陵苑、皇龍寺、山城の5つの地区からなり、それぞれ性格の異なる遺跡が集中している。慶州市南部の南山地区は新羅仏教の聖地があり、磨崖仏などが残されている。月城地区はかつて新羅王宮が置かれていた場所で、その王宮跡の月城、7世紀に建設された東洋最古の天文台である瞻星台などがある。大陵苑地区は、天馬塚をはじめとする新羅王族の古墳があり、金冠、天馬図などの副葬品が多数発掘されている。皇龍寺地区には、皇龍寺跡地や芬皇寺などの仏教史跡があり、東部の山城地区には、明活山城がある。◇英名はGyeongju Historic Areas

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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