懈慢界(読み)ケマンガイ

デジタル大辞泉 「懈慢界」の意味・読み・例文・類語

けまん‐がい【×懈慢界】

仏語極楽往生の願いを自力で達成しようとする者が生まれる世界。快楽が多く、極楽浄土に生まれようとする本来目的を見失うという。

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精選版 日本国語大辞典 「懈慢界」の意味・読み・例文・類語

けまん‐がい【懈慢界】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。極楽浄土に往生を願う者で、仏の智慧を疑って自力に頼ろうとする者が生まれるという世界。その国土は快楽に満ちており、人はそれにおぼれて懈怠(けたい)驕慢(きょうまん)の心を起こすという。辺地(へんじ)。けまん。
    1. [初出の実例]「西方去此閻浮提。十二億那由他。有懈慢界。国土快楽。作倡伎楽」(出典往生要集(984‐985)大文一〇)

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