驕慢(読み)キョウマン

デジタル大辞泉 「驕慢」の意味・読み・例文・類語

きょう‐まん〔ケウ‐〕【×驕慢/×憍慢】

[名・形動]おごり高ぶって人を見下し、勝手なことをすること。また、そのさま。「―な態度
[派生]きょうまんさ[名]
[類語]傲岸暴慢慢心野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

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精選版 日本国語大辞典 「驕慢」の意味・読み・例文・類語

きょう‐まんケウ‥【驕慢・憍慢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動ナリ・タリ ) 偉ぶって人を見くだすこと。おごりたかぶったさま。
    1. [初出の実例]「如是之身、一切穢、自性爛、誰当此愛重憍慢」(出典往生要集(984‐985)大文一)
    2. 「憍慢(けうまん)嫉妬の心を永く止めて」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    3. 「我が意嬌慢たるその勢ひ右の座には安倍中納言行主」(出典:浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)一)
    4. [その他の文献]〔大毘婆沙論‐一六七〕

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普及版 字通 「驕慢」の読み・字形・画数・意味

【驕慢】きよう(けう)まん

おごりあなどる。〔漢書、五行志上〕(春秋、荘十一年)秋、宋に大水あり。~時に宋の愍驕慢なり。災を睹(み)て改めず。年~(宋)すの應なり。

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