懸巣(読み)カケス

デジタル大辞泉 「懸巣」の意味・読み・例文・類語

かけ‐す【懸巣】

カラス科の鳥。全長33センチくらい。体はぶどう色で、頭に黒い縦斑、翼の一部に白・黒・水色の斑があり、尾は黒い。山林にすみ、しわがれた声で鳴き、他の鳥獣の鳴きまねもする。樹上枯れ枝などで杯形の巣をかけるところからいう。かしどり。やまがらす。 秋》「―鳴き遠雲脱げり桜島/秋桜子
[類語]かささぎ尾長

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精選版 日本国語大辞典 「懸巣」の意味・読み・例文・類語

かけ‐す【懸巣】

〘名〙 カラス科の鳥。全長約三三センチメートル。濃い赤褐色で、尾羽は黒く、頭部には白地黒斑がある。翼の基部には白・青・黒の美しい模様がある。全国の山林にすむ留鳥。ギャーギャーと鳴くが、ほかの鳥の鳴き声もまねる。樹上に枯れ枝などで杯形に巣をかけるのでカケスの名があるが、カシの実を好んで食べるのでカシドリともいう。かけすどり。《季・秋》
春夢草(1515‐16)付句「かし鳥は、世俗にかけすといへる鳥也」

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動植物名よみかた辞典 普及版 「懸巣」の解説

懸巣 (カケス)

学名Garrulus glandarius
動物。カラス科の鳥

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