懸磬(読み)けんけい

精選版 日本国語大辞典 「懸磬」の意味・読み・例文・類語

けん‐けい【懸磬・県罄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「へ」の字形楽器「磬」を懸けたように、屋根と柱だけがあって中がからっぽの意 ) 室内に何もないこと。貧しくて一物も所有していないこと。無一物
    1. [初出の実例]「倉庫懸磬。稲穀爛紅」(出典:続日本紀‐天平神護二年(766)九月戊午)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐僖公二六年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「懸磬」の読み・字形・画数・意味

【懸磬】けんけい

窮乏して何もない。懸。〔国語、魯語上〕室、懸磬の如く、野に無し。何を恃(たの)みてれざる。

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