成吉村(読み)なりよしむら

日本歴史地名大系 「成吉村」の解説

成吉村
なりよしむら

[現在地名]武蔵町成吉

武蔵川を挟んで三井寺みいでら村の北に位置し、同川中流域の沖積平野に立地する。東は今市いまいち村。小倉藩元和人畜改帳に村名がみえ、高三七三石余、家数四〇、うち百姓一〇、名子家・牛家・庭屋・隠居三〇、人数六二、うち百姓一〇・名子四、馬二・牛一六。正保郷帳では武蔵郷に属し、田方二一八石余・畑方六二石余、半分日損所で、茅山・柴山新田がある。天保郷帳では高四三九石余。山神社が二社鎮座していたが、明治一七年(一八八四)合祀、同三五年現在地に移された。境内にだい神社・金刀比羅ことひら社・大杉おおすぎ社を祀り、額束に大山祇おおやまづみ社と記された安永四年(一七七五)建立鳥居も移建されている。臨済宗妙心寺派の宝珠山円明えんめい寺は萬寿まんじゆ(現大分市)開山直翁の弟子悟庵を開山とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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