成海神社(読み)なるみじんじや

日本歴史地名大系 「成海神社」の解説

成海神社
なるみじんじや

[現在地名]緑区鳴海町 乙子山

祭神は日本武尊・宮簀媛命・建稲種命。旧郷社。「延喜式」神名帳に「成海神社」、尾張国神名帳に「従三位上 成海天神」と記され、式内社に比定されている。近世には東宮明神といわれた。社伝によれば、朱鳥元年(六八六)鎮座と伝え、古くは現在地の南方天神てんじん山に位置したが、応永年間(一三九四―一四二八)現在地に遷宮(尾張志)。天神山付近からは、複弁五葉半蓮華文軒丸瓦や唐草文の軒平瓦が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android