戦袍(読み)せんぽう

精選版 日本国語大辞典 「戦袍」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぽう‥パウ【戦袍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (よろい)の上に着る上衣。陣羽織の類。
    1. [初出の実例]「被葵号戦袍、上馬」(出典日本外史(1827)二二)
    2. 「或は甲冑戦袍(センパウ)を着し且つ刀槍を携へし」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉八)
  3. 戦闘のときに着る衣服甲冑(かっちゅう)軍服の類。戎衣(じゅうい)
    1. [初出の実例]「拝領した帝の御衣を戦袍(センポウ)に仕立てなおし、鎧の下に着ていた」(出典:王城の護衛者(1965)〈司馬遼太郎〉)
    2. [その他の文献]〔本事詩‐情感〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の戦袍の言及

【甲冑】より

…明代においても,鎖状の鉄を編んだ鎖子甲で,現代のTシャツ風のものを着用し,鉄製の兜には頂上に棒状の突起がついている。清代の兜は銅製が多くみられ,鎧に代わって〈戦袍〉と言われる刺繡をした布に多量の銅片を縫いつけた和服のようなものがあった。 甲冑の極盛は宋代であり,その後はむしろ装飾の意味がだんだん強くなった。…

※「戦袍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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