所の衆(読み)トコロノシュウ

デジタル大辞泉 「所の衆」の意味・読み・例文・類語

ところ‐の‐しゅう【所の衆】

平安時代蔵人所くろうどどころに属して雑事をつとめた者。六位の者の中から選ぶ。衆。

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精選版 日本国語大辞典 「所の衆」の意味・読み・例文・類語

ところ【所】 の 衆(しゅう・しゅ)

  1. 蔵人所(くろうどどころ)に属して雑事を勤めた者。五位、六位の者から選ばれ、職務上必要な場合のほか昇殿を許されなかった。古くは定員二〇人。このうち有官は一人。
    1. [初出の実例]「斎院の垣下(ゑが)にまゐりける殿上人、所のしゅう、弁、少納言など」(出典枕草子(10C終)二三七)
  2. その土地の人々。
    1. [初出の実例]「駕籠を持って迎ひに参りませう、暫くの間、処の衆にお預けなされて下されませ」(出典:歌舞伎・隅田川続俤(法界坊)(1784)二)

ところ【所】 の 衆(す)

  1. ところ(所)の衆(しゅう)
    1. [初出の実例]「しりには宮のくら人、ところのすぞつかうまつる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

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