所の衆(読み)トコロノシュウ

精選版 日本国語大辞典 「所の衆」の意味・読み・例文・類語

ところ【所】 の 衆(しゅう・しゅ)

  1. 蔵人所(くろうどどころ)に属して雑事を勤めた者。五位、六位の者から選ばれ、職務上必要な場合のほか昇殿を許されなかった。古くは定員二〇人。このうち有官は一人。
    1. [初出の実例]「斎院の垣下(ゑが)にまゐりける殿上人、所のしゅう、弁、少納言など」(出典枕草子(10C終)二三七)
  2. その土地の人々。
    1. [初出の実例]「駕籠を持って迎ひに参りませう、暫くの間、処の衆にお預けなされて下されませ」(出典:歌舞伎・隅田川続俤(法界坊)(1784)二)

ところ【所】 の 衆(す)

  1. ところ(所)の衆(しゅう)
    1. [初出の実例]「しりには宮のくら人、ところのすぞつかうまつる」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む