所知入り(読み)ショチイリ

デジタル大辞泉 「所知入り」の意味・読み・例文・類語

しょち‐いり【所知入り】

所領を受けた大名武士などが、初めてその所領に入ること。くにいり。
歌舞伎下座音楽の一。殿様出入りなどに用いる、三味線3ちょうで演奏する合方あいかた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「所知入り」の意味・読み・例文・類語

しょち‐いり【所知入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 領地を受けた大名、武士などが、初めて、その所領へはいること。
    1. [初出の実例]「鎌倉殿より勲功をこそ給はって候へ。いそぎ京上りしてしょちいりせん。疾く下りて用意せよ」(出典:義経記(室町中か)四)
  3. 歌舞伎の囃子(はやし)の一つ。大名行列の出入りなどに用い、三挺の三味線で合奏した。今の「行列三重」か。しょちり。
    1. [初出の実例]「ト所地入り合ひ方になる」(出典:歌舞伎・殿下茶屋聚(1781)序幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android