手が無い(読み)テガナイ

デジタル大辞泉 「手が無い」の意味・読み・例文・類語

・い

人手が足りない。「―・くて注文がさばけない」
施すべき手段・方法がない。「打つべき―・い」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手が無い」の意味・読み・例文・類語

て【手】 が 無(な)

  1. 働き手がない。人手が足りない。
    1. [初出の実例]「君許(きみとこ)も手が無いのに、妻君に来て貰っては不自由だらうとは思ったが」(出典都会(1908)〈生田葵山〉恥辱)
  2. 施すべき手段がない。方法がない。どうしようもない。
    1. [初出の実例]「ヲヲあれあれ又食(めし)行李引出すはい。さりとは只手のないやつ」(出典:浄瑠璃・平仮名盛衰記(1739)三)
  3. 特に、遊びの手練手管を知らない。
    1. [初出の実例]「人形しばゐの捕手、手のない女郎、てんぼう正宗〈略〉そのほか手の入用のもの、貴賤群集してかりにくる」(出典:黄表紙・大悲千祿本(1785))
  4. 平凡で面白味がない。愛想がない。
    1. [初出の実例]「絵を出した計りでは、疱瘡見舞のやうで、余り手の無い事でござりますね」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)三上)

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