手目(読み)テメ

デジタル大辞泉 「手目」の意味・読み・例文・類語

て‐め【手目】

ばくちで、いかさまをして自分都合のよい目を出すこと。また、そのいかさま。
「かるたの場で―させぬやうに」〈浮・色三味線・三〉
ごまかし。いんちき。悪だくみ。
手本の上を透き写し、その―は身がさせぬ」〈浄・手習鑑

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「手目」の意味・読み・例文・類語

て‐め【手目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 双六・カルタ・さいころ賭博(とばく)などで、いかさまをして自分に都合のよいさいの目や札を出すこと。また、そのいかさま。手目博打。〔仮名草子・ぬれぼとけ(1671)〕
  3. ごまかしをすること。悪事いたずらをたくらむこと。また、そのたくらみ。
    1. [初出の実例]「手目(テメ)のならぬ御かたは、〈略〉事せはしき出逢也」(出典浮世草子好色一代男(1682)四)

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