手習ふ(読み)テナラウ

デジタル大辞泉 「手習ふ」の意味・読み・例文・類語

て‐なら・う〔‐ならふ〕【手習ふ】

[動ハ四]
字を書く練習をする。習字をする。
「この二歌は…―・ふ人のはじめにもしける」〈古今仮名序
心に浮かぶ古歌などを無造作に書き記す。
木幡の里に馬はあれどなど、あやしき硯召し出でて、―・ひ給ふ」〈浮舟

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精選版 日本国語大辞典 「手習ふ」の意味・読み・例文・類語

て‐なら・う‥ならふ【手習】

  1. 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
  2. 文字を書くことを習う。習字をする。
    1. [初出の実例]「このふたうたは、うたのちちははのやうにてぞ、てならふ人の、はじめにもしける」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
  3. 一般に、事のしかたを習う。けいこをする。
    1. [初出の実例]「これより手習(テナラ)ふはじめ情文(なさけふみ)の取やりして」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)一)

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