手金(読み)テキン

精選版 日本国語大辞典 「手金」の意味・読み・例文・類語

て‐きん【手金】

  1. 〘 名詞 〙てつけきん(手付金)和英語林集成初版)(1867)〕
    1. [初出の実例]「その場で手金を打ちたいと思ったが、持合せもなし」(出典:ある女(1973)〈中村光夫〉七)

て‐がね【手金】

  1. 〘 名詞 〙 手元にたくわえてある金。持ち金。所持金。
    1. [初出の実例]「三井九郎右衛門といふ男、手金(カネ)の光〈略〉棟高く長屋作りして、新棚を出し」(出典浮世草子日本永代蔵(1688)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の手金の言及

【手付】より

…さまざまな種類の契約において用いられているけれども,売買に際して買主から売主に対して交付されることが多く,不動産売買においてはとくにしばしばみられる。交付されるのは金銭であることが通常であり,このためそのような金銭を手付金または手金ということもある。 手付にはその交付の目的によって次の3種類がある。…

※「手金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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