打外す(読み)ウチハズス

デジタル大辞泉 「打外す」の意味・読み・例文・類語

うち‐はず・す〔‐はづす〕【打(ち)外す】

[動サ五(四)]
(「撃ち外す」とも書く)打ちそこなう。「的を―・す」
たたいて取り外す。
「(材木ヲ)門口の柱から大槌にて―・せば」〈浮・胸算用・二〉
失敗する。
「げに又―・しては、いかさまにせん」〈増鏡北野の雪〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「打外す」の意味・読み・例文・類語

うち‐はず・す‥はづす【打外】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 打つことに失敗する。打ちそこなう。
    1. [初出の実例]「賽(さい)いみじく呪(のろ)ふとも、うちはづしてんや」(出典:枕草子(10C終)一四五)
    2. 「冑(かぶと)の鉢を真二(まっぷたつ)打破(うちわ)らんと、隻手打(かたてうち)に打ちけるが、打外(うちハヅ)して」(出典:太平記(14C後)二)
  3. ( 「うち」は接頭語 ) 失敗する。
    1. [初出の実例]「姫宮、若宮など出で物し給しかど、やがて失せさせ給へるを〈略〉こたみだに、げに又うちはづしてはいかさまにせん」(出典:増鏡(1368‐76頃)七)
  4. 掛けてあったり、はまっていたりするものを、打って取りはなす。
    1. [初出の実例]「柱から大槌にて打はづせば」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)二)

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