打放(読み)うちっぱなし

精選版 日本国語大辞典の解説

うちっ‐ぱなし【打放】

〘名〙
① =うちはなし(打放)②「打ちっぱなしのコンクリート」
② ゴルフの練習などで、球を打ったままにすること。「打ちっぱなしの練習場」

うち‐はなし【打放】

〘名〙
能楽小鼓囃子(はやし)の打ち方の一つ。拍子にのるところに用いる手。
② コンクリート建築で、形枠をはずした後の表面をそのまま仕上げ面とすること。

うち‐はな・す【打放】

〘他サ五(四)〙
① 力を込めて切り殺す。切り捨てる。強く切る。
※日葡辞書(1603‐04)「クビヲ キル、ウツ、カク、または、ハヌル、または、vchi(ウチ) fanasu(ハナス)
※浄瑠璃・自然居士(1697頃)「光姫殿へのたむけのため、それ大げさに打はなせ」
② 大砲や矢などを発射する。ぶっぱなす。
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)三「所々に石火矢をしかけ置きすはといはば、打放さん其いきほひ」
※浮城物語(1890)〈矢野龍渓〉一六「甲板上の巨砲を発轟(ウチハナ)せり」

うち‐はなち【打放】

〘名〙 (形動) 相手を突き放すようなそっけない様子。ぶあいそう。
※契沖本住吉(1221頃か)「侍従もあはれとは見奉りながら、若き心に、打はなちに申しけるにこそ」

うち‐はな・つ【打放】

〘他タ四〙
① 打ち、たたいて、ある物から離す。
② (「うち」は接頭語)
(イ) 付いているものを離す。持ったり、握ったりしているものを離す。
古事記(712)上「即ち其の氷目矢(ひめや)を打離(うちはなち)て拷(う)ち殺しき」
落窪(10C後)二「うちたてを二人してうちはなちて、遣戸の戸を引はなちつれば」
(ロ) 捕えたり飼ったりしていた動物などを自由にしてやる。解き放す。
今昔(1120頃か)二九「此の鷲は死なむとす。去来(いざ)打放てむ」
(ハ) 声、光などを発する。
※今昔(1120頃か)五「師子(しし)、雷(いかづち)の鳴合たる様なる音(こゑ)を打ち放て」
③ 大砲や矢などを発射する。ぶっぱなす。

ぶち‐はな・す【打放】

〘他サ四〙
① 刀で切り殺す。切り捨てる。
狂言記武悪(1660)「此おたちで〈略〉水もたまらずぶちはなして御ざる」
② 鉄砲や矢などを発射する。ぶっぱなす。

ぶっ‐ぱな・す【打放】

〘他サ五(四)〙 (「ぶちはなす(打放)」の変化した語)
① 刀で切りつける。切り殺す。うちはなす。
※歌舞伎・男伊達初買曾我(1753)一「馬鹿な寐言をほざくと、〈略〉ぶっ放すぞ」
② 強く放出する。また、発射する。
※雑俳・俳諧觿‐二五(1821)「白川の関と下の句ぶっぱなし」
※ロマネスク(1934)〈太宰治〉嘘の三郎「ピストルを自分の耳にぶっ放したい発作とよく似た発作におそはれたのであった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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