打飼袋(読み)うちがいぶくろ

精選版 日本国語大辞典 「打飼袋」の意味・読み・例文・類語

うちがい‐ぶくろ うちがひ‥【打飼袋】

〘名〙
① 鷹、犬、馬などの食糧を納めて携行する容器放鷹(ほうよう)では鷹飼犬飼が持ち、引馬(ひきうま)の糧は口取(くちとり)が持参する。普通は布帛製の袋を用いるが、鷹は肉餌なので竹製のかごとしている。うちがい。うちがえ。うちがえぶくろ。
※定家鷹三百首(1539)冬「物数のしつるしるしに犬やりの打かひ袋うちかひもなし」
② 転じて、旅人の携行する食糧の容器。ときに貨幣や鼻紙の類も納める。軍陣の際、歩卒が、一食分の食糧を納め、点々と結んで肩にかける細長い袋を、特に数珠打飼(じゅずうちがい)という。
甲陽軍鑑(17C初)品五四「緞子(どんす)のうちがひ袋に米を入れ」

うちがえ‐ぶくろ うちがへ‥【打飼袋】

〘名〙 =うちがいぶくろ(打飼袋)日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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