鷹飼(読み)たかがい

世界大百科事典 第2版の解説

たかがい【鷹飼】

鷹を飼養して鷹狩をすること。多くはそれをとする人をいう。を肩にのせた人物埴輪があり,《日本書紀》仁徳天皇43年9月1日条には,依網屯倉(よさみのみやけ)で捕獲された鷹について,酒君(さけのきみ)がこれは百済に多くいるクチという名のだといい,馴らして天皇に献上,天皇は鷹狩を行って,このとき初めて鷹甘部(たかかいべ)を定めたとある。このように,遅くとも古墳時代までに朝鮮半島を経て日本列島に入ってきた鷹飼は,軍事的意味をもっていたと思われ,令制で設置された主鷹司は兵部省の被官とされている。

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精選版 日本国語大辞典の解説

たか‐がい ‥がひ【鷹飼】

〘名〙 鷹を飼うこと。鷹を飼養・訓練して狩猟を行なうこと。また、多く、それを職とする人をいう。たかがいびと。鷹匠(たかじょう)。鷹師。
※伊勢物語(10C前)一一四「大鷹のたかがひにてさぶらはせたまひける」

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世界大百科事典内の鷹飼の言及

【蔵人所】より

…供御物貢進の体制は,その後11世紀後半以降再び大きく改革され,中世的な御厨と供御人(くごにん)の体制が成立するが,蔵人所はひきつづき供御人に対する裁判権を掌握し,その本家的な存在として,彼らの活動を保護する一方で,彼らの奉仕による収入を重要な経済基盤とした。
[蔵人所の職員]
 蔵人所には別当,蔵人頭,蔵人,非蔵人,雑色(ぞうしき),所衆,出納,小舎人(こどねり),滝口鷹飼等の職員が置かれた。別当(1名)は蔵人所の総裁である。…

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