承塵(読み)ショウジン

デジタル大辞泉 「承塵」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じん〔‐ヂン〕【承×塵】

屋根裏から落ちるちりなどを防ぐため、部屋上方に板・布・むしろなどを張ったもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「承塵」の意味・読み・例文・類語

しょう‐じん ‥ヂン【承塵】

〘名〙
① 古く、屋根裏から落ちる塵を防ぐため、今日の天井板のように室の上一面に張り渡した板・むしろ・布など。これを下から支える木を承塵骨、または天井・組入(くみいれ)などという。貴人御座所などに設けられた。
続日本紀‐天平宝字元年(757)三月戊辰「天皇寝殿承塵之裏天下大平四字自生焉」
日本建築で、柱の側面に打って、柱の横ぶれを止める材。なげし。
蒙求和歌(1204)六「ひとつのはと承塵よりとびきたりて、几(おしまづき)のまへにあり」 〔後漢書‐雷義伝〕

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普及版 字通 「承塵」の読み・字形・画数・意味

【承塵】しようじん

塵うけ。

字通「承」の項目を見る

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