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蒙求和歌 もうぎゅうわか

百科事典マイペディアの解説

蒙求和歌【もうぎゅうわか】

平安朝以来の幼学書である唐の李瀚(りかん)の《蒙求》から250条の故事を抜き出して和訳し,各々にその内容を題材として詠んだ和歌1首を添えたもの。14巻。源光行作。
→関連項目幼学書

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デジタル大辞泉の解説

もうぎゅうわか〔モウギウワカ〕【蒙求和歌】

源光行著作。全14巻。元久元年(1204)の成立。の李瀚(りかん)による「蒙求」から抜粋した故事250編の和訳に、それぞれの内容に応じた和歌を添えた作品。源実朝に献上されたものとみられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

もうぎゅうわか【蒙求和歌】

唐の李瀚の編纂した幼学書で日本でも広く読まれた《蒙求》から,250の故事を選び出し,標題を記し,故事説話をわかりやすく和訳し,さらにその大意を詠じた和歌を添えて分類配列したもの。1204年(元久1)成立。源光行作。《唐物語(からものがたり)》などと同様の,中国故事を和文化した説話集とも見られる。なお,光行にはほかに同様の作品として,《百詠和歌》《新楽府和歌(しんがふわか)》などがある。【上野 英二】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蒙求和歌
もうぎゅうわか

平安朝以来の幼学書であった唐の李瀚撰(りかんせん)『蒙求』諸話の約半数を句題に和歌を詠み、原注を和訳して添えた作品で、1204年(元久1)源光行(みつゆき)が著す。将軍源実朝(さねとも)に献上したか。同年『百詠和歌』、『楽府(がふ)和歌』(散逸)とあわせて三部作とした。14巻。四季と、恋、祝、旅、閑居、懐旧、述懐、哀傷、管弦、酒、雑と14部に構成。中国の詩句を題に和歌を詠むことは平安朝初期より行われたが、『蒙求和歌』は、和歌より、原作の注を翻訳した説話に重点が移行しており、中世に盛行した説話が漢籍を多く摂取していくうえでの先駆的役割をも果たしている。また、当時の日本人が読み、いまや佚亡(いつぼう)の状態に近い古注『蒙求』を知るうえでの重要資料でもある。[池田利夫]
『池田利夫著『日中比較文学の基礎研究』(1974・笠間書院)』

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