抄する(読み)ショウスル

デジタル大辞泉 「抄する」の意味・読み・例文・類語

しょう・する〔セウする〕【抄する/×鈔する】

[動サ変][文]せう・す[サ変]
紙をすく。「和紙を―・する」
古典などの一部を抜き出して注釈を加える。
「注にあれども―・するぞ」〈史記抄・游侠伝〉
資料から書き抜いて本をつくる。
延喜御時古今―・せられし折」〈大鏡昔物語

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精選版 日本国語大辞典 「抄する」の意味・読み・例文・類語

しょう‐・するセウ‥【抄・鈔】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]せう・す 〘 他動詞 サ行変 〙
  2. 書き写す。書写する。
  3. 抜き書きする。また、抜き書きして編集する。
    1. [初出の実例]「延喜の御時に古今抄せられしをり」(出典:大鏡(12C前)六)
  4. ある部分を書き抜いて注釈する。
    1. [初出の実例]「いつもまぎるる事ぢゃほどに、注にあれども、抄するぞ」(出典:史記抄(1477)一七)
  5. 紙などを漉(す)く。
    1. [初出の実例]「紙を抄するには、清水を要す」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四)

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