折本西原遺跡
おりもとにしはらいせき
[現在地名]緑区折本町
鶴見川とその支流の大熊川によって開析された東西に長い台地上に占地する。標高二八メートル。古くから知られた遺跡であるが、昭和五三年(一九七八)から同五五年に遺跡の東寄りが調査され、縄文前期・弥生中期・古墳時代・平安時代の集落跡の存在が明らかにされた。弥生中期以外の集落跡は東方にその中心があり、調査部分は集落のはずれにあたるらしい。弥生中期の集落跡からは多くの遺構とそれらに伴う多量の遺物が検出され、遺構の切合いと土器の様相の検討から、集落と宮ノ台式土器の変遷を細かくとらえることができた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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