(読み)マツ

デジタル大辞泉 「抹」の意味・読み・例文・類語

まつ【抹】[漢字項目]

常用漢字] [音]マツ(呉)
さっとなする。こすりつける。「一抹
塗りつぶす。「抹殺抹消塗抹
すりつぶして粉にする。「抹香抹茶

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「抹」の意味・読み・例文・類語

まっ‐・す【抹】

〘他サ変〙
① こすって粉末にする。粉にする。
今昔(1120頃か)二四「猪の毛十把を尅し末して」
② こすってなくなす。すっかりなくす。また、ぬりつぶして見えなくする。抹殺する。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉初「暮靄郭を抹して銀燭星を点じ」
③ こすりつける。なすりつける。ぬりつける。
※蛻巖集(1742‐46)三・詠雪「海雲黄、霰雹前駆風簸沙」

まつ【抹】

〘名〙 粉にすること。細かにくだくこと。また、くだいたもの。
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)六「千万種の和香、もしは抹(マツ)(〈注〉クタケル)」

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