押沼村(読み)おしぬまむら

日本歴史地名大系 「押沼村」の解説

押沼村
おしぬまむら

[現在地名]大多喜町押沼

笛倉ふえぐら村の南、西畑にしはた川右岸に位置する。元禄郷帳などでは笛倉村に含まれる。文禄三年(一五九四)の西之畑之内於志ぬま村坪入地詰帳写(月日欠、野口家文書)では永高三貫三五二文、名請人八。屋敷帳はない。寛永一〇年(一六三三)の西之畠村々高割帳(君塚家文書)では高二四石余、幕末まで同高。同年の検地帳(野口家文書)では田一町二反余・畑二町五反余(うち茶畑四反余)で、名請人五、屋敷地四筆で名請人四。


押沼村
おしぬまむら

[現在地名]山方町照山てるやま

久慈川の東方に位置し、四方を山に囲まれる。南は小貫おぬき村・生井沢なまいさわ村。「新編常陸国誌」の押沼村の項に「万治二年、東谷村ヨリ分レテ一村トナル」とあり、寛文三年(一六六三)開基帳(彰考館蔵)に「押沼村」とみえ、元禄郷帳にも「押沼村」とある。「水府志料」によると村の東西一八町二〇間・南北一五町四間、戸数およそ三六、水戸まで八里であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android