大多喜町(読み)おおたきまち

日本歴史地名大系 「大多喜町」の解説

大多喜町
おおたきまち

面積:一二九・八三平方キロ

夷隅郡の西部に位置し、北は長生ちようせい長南ちようなん町と睦沢むつざわ町、東は夷隅町、南東は勝浦市、南は安房郡天津小湊あまつこみなと町、南西は君津市、西は市原市に接する。町域は北東から南西を長軸とする楕円形をなし、太平洋に流下する夷隅川と東京湾に注ぐ養老ようろう川が、房総丘陵を浸食しながら大きく蛇行して流れている。JR内房線の市原市五井ごい駅から上総中野かずさなかの駅までは小湊鉄道、上総中野駅からJR外房線の大原おおはら町大原駅まではいすみ鉄道によって結ばれ、上総中野・西畑にしはた総元ふさもと久我原くがはら・東総元・小谷松こやまつ・大多喜の七駅がある。長南町から勝浦市へ抜ける国道二九七号が東部を、国道二九七号の船子ふなこ起点に国道四六五号がいすみ鉄道沿いを大原へ抜ける。旧大多喜往還はほぼ主要地方道茂原もばら―大多喜線と大多喜―里見さとみ線となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大多喜町」の意味・わかりやすい解説

大多喜〔町〕
おおたき

千葉県南東部,夷隅川中流から上流域,房総丘陵にある町。 1889年町制。中心地区の大多喜は江戸時代は本多大河内氏2万石の城下町として発展。城門,本丸井戸などの遺構現存米作,雑穀栽培,酪農畜産,林業が行われる。北東部の天然ガス噴出地区にはヨード生産工場が立地。いすみ鉄道が通る。面積 129.87km2人口 8885(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android