押詰る(読み)オシツマル

精選版 日本国語大辞典 「押詰る」の意味・読み・例文・類語

おし‐つま・る【押詰】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 事態がさしせまる。切迫する。きわまる。
    1. [初出の実例]「娘が稼いで世帯(しょたい)を助(す)けたから〈略〉押迫(オシツマ)った世の中を奈何やら斯うやら凌いで」(出典落紅(1899)〈内田魯庵〉五)
  3. 年の暮れに近くなる。年末が近づく。
    1. [初出の実例]「十二月の十五日、世間おしつまりて人の往来大路いそがはしく」(出典:われから(1896)〈樋口一葉〉一一)
  4. 押されて間に余地がなくなる。
    1. [初出の実例]「一団の工人の群れが襲って来た。彼らの押し詰った団塊の肩は」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉三一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む