押詰る(読み)オシツマル

デジタル大辞泉 「押詰る」の意味・読み・例文・類語

おし‐つま・る【押(し)詰(ま)る】

[動ラ五(四)]
事態時日などに余裕がなく、目前に迫ってくる。切迫する。「情勢が―・る」
年の暮れに近づく。「今年もいよいよ―・りまして」
[類語]迫る差し迫る押し迫る切迫する来る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押詰る」の意味・読み・例文・類語

おし‐つま・る【押詰】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 事態がさしせまる。切迫する。きわまる。
    1. [初出の実例]「娘が稼いで世帯(しょたい)を助(す)けたから〈略〉押迫(オシツマ)った世の中を奈何やら斯うやら凌いで」(出典落紅(1899)〈内田魯庵〉五)
  3. 年の暮れに近くなる。年末が近づく。
    1. [初出の実例]「十二月の十五日、世間おしつまりて人の往来大路いそがはしく」(出典:われから(1896)〈樋口一葉〉一一)
  4. 押されて間に余地がなくなる。
    1. [初出の実例]「一団の工人の群れが襲って来た。彼らの押し詰った団塊の肩は」(出典:上海(1928‐31)〈横光利一〉三一)

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