デジタル大辞泉
「迫る」の意味・読み・例文・類語
せ・る【▽迫る】
[動ラ四]《少しずつ間をせまくする意から》せきたてる。督促する。
「花車はなぜ遅いぞ。五兵衛行って―・ってくれ」〈浄・冥途の飛脚〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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せま・る【迫・逼】
- 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
- [ 一 ] 向こうからやってくる。やってこられてこちらが狭くなる。圧迫される。
- ① あることが起こったり、はじまったりする時間、また、場所に近づく。近よる。
- [初出の実例]「時に孕月(うむかつき)已に満ちて、産(こう)む期(とき)方に急(セマリ)ぬ」(出典:日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))
- 「何ぞ日の西山に溥(セマ)ることを恐れむ」(出典:漢書楊雄伝天暦二年点(948))
- ② 行きづまる。せっぱつまる。進退に窮する。
- [初出の実例]「兄、既に窮途(セマリ)て逃げ去る所無し」(出典:日本書紀(720)神代下(鴨脚本訓))
- ③ 貧しくて生活が窮迫する。貧困になる。生活に苦しむ。
- [初出の実例]「身をすてて学向をしつつ、はかりなくせまりて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
- ④ 不足する。欠乏する。
- [初出の実例]「ミヅガ xematta(セマッタ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ⑤ 距離が狭くなる。幅がせばまる。相寄る。
- [初出の実例]「自余の手筆、或はゆたかに、或は促(セマ)る」(出典:文鏡秘府論保延四年点(1138)西)
- 「道迫(セマ)りて、而も敵の行前(ゆくさき)難所なる山路にては」(出典:太平記(14C後)一五)
- ⑥ ある状態に今にもなりそうになる。
- [初出の実例]「しきりに餓(うゑ)にのぞみて、ほとんど十分の艱苦にぞせまりける」(出典:読本・忠臣水滸伝(1799‐1801)後)
- ⑦ 胸がしめつけられて息がつまる。感情が高ぶって胸が苦しくなる。つまる。
- [初出の実例]「明たる朝我が子の悲しみに責(セマッ)て」(出典:私聚百因縁集(1257)三)
- 「村が見えなくなった時は流石に胸が少し迫(セマ)って」(出典:重右衛門の最後(1902)〈田山花袋〉二)
- [ 二 ] ( 他動詞的に用いて ) ある事をするよう強い態度で要求する。のっぴきならないように押しつめる。圧迫する。
- [初出の実例]「主聞つけて、棒を以てさんざんにおどす。せまる」(出典:天正本狂言・梅盗人(室町末‐近世初))
- 「生徒の一人が一寸此問題を解釈をしておくれんかな、もし、と出来さうもない幾何の問題を持って逼ったには冷汗を流した」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉三)
迫るの補助注記
「せむ(迫)」「せめる(攻)」「せめる(責)」と同語源の語。→「せむ(迫)」の補注
せ・る【迫】
- 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙
- ① 他の物との間隔を狭くする。せばめる。
- ② ことを早くするように要求する。せめたてる。せきたてる。せまる。
- [初出の実例]「花車(くはしゃ)はなぜをそいぞ五兵衛いってせってくれと、立ちに立ってせきけれ共」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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