拄杖(読み)チュウジョウ

デジタル大辞泉 「拄杖」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐じょう〔‐ヂヤウ〕【××杖】

しゅじょう(拄杖)

しゅ‐じょう〔‐ヂヤウ〕【××杖/手×杖】

つえ。特に、禅僧行脚あんぎゃのときに用いるつえ。ちゅうじょう。

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精選版 日本国語大辞典 「拄杖」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐じょう‥ヂャウ【拄杖・手杖】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. つえ。特に禅僧が行脚の際に用いるつえ。また、説法のときに用いるつえ。ちゅうじょう。
      1. [初出の実例]「山にいりて拄杖をもとむるちなみに、山路に迷して、はからざるに師の菴所にいたる」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持)
      2. 「爰にしゅじゃうをあつらへておいてござるが」(出典:虎明本狂言・拄杖(室町末‐近世初))
      3. [その他の文献]〔蘇軾‐常州太平寺法華院薝蔔亭酔題詩〕
    2. 能楽小道具。長い竹杖の上部に、S字形に曲げた竹を通し、これに白垂(しらたれ)(=白色の垂らした髪)を下げて払子(ほっす)を示す。「殺生石」のワキ僧が持つ。また「放下僧」の後シテ(放下僧)はこれに唐団扇を吊したものを持つ。
  2. [ 2 ] ( 拄杖 ) 狂言。和泉流。細工屋の主人が拄杖を取りに来た修行僧の話を聞いて出家の心を起こし、頭を剃り弟子になる。そこに細工屋の女房が来て夫の姿に怒り、僧と細工屋は逃げ出す。

ちゅう‐じょう‥ヂャウ【拄杖】

  1. 〘 名詞 〙しゅじょう(拄杖)[ 一 ]

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