拝塵(読み)ハイジン

デジタル大辞泉 「拝塵」の意味・読み・例文・類語

はい‐じん〔‐ヂン〕【拝×塵】

石崇主君が外出するたびに車から降りて主君の車が走り去った後のちりを拝んだという「晋書」石崇伝の故事から》権力者におもねり、へつらうこと。→塵を望んで拝す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「拝塵」の意味・読み・例文・類語

はい‐じん ‥ヂン【拝塵】

〘名〙 (貴人の車がおこす塵に向かって拝するの意。「晉書‐石崇伝」の「崇字季倫〈略〉与潘岳事賈謐、謐与親善、号曰二十四友、広城君毎出、崇降車路塵而拝。斯卑佞如此」による) 権勢阿諛(あゆ)すること。権力者におもねること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「拝塵」の読み・字形・画数・意味

【拝塵】はいじん(ぢん)

権勢におもねる。〔晋書、石崇伝〕潘岳と與(とも)に賈謐(かひつ)に諂事(てんじ)す。~廣君出づるに、崇、車路の左にり、塵をんで拜す。

字通「拝」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android