持丸(読み)もちまる

精選版 日本国語大辞典 「持丸」の意味・読み・例文・類語

もち‐まる【持丸】

〘名〙 金銭を多く所有すること。また、その人。かねもち。金満家
※俳諧・鸚鵡集(1658)四「露の玉を持丸なれや富貴草〈利勝〉」

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日本歴史地名大系 「持丸」の解説

持丸
もちまる

かみ町の北方にあり、江戸時代のかん村枝郷持丸を遺称地とする。貞治三年(一三六四)二月一五日の一蓮寺寺領目録(一蓮寺文書)には一条いちじよう郷内の持丸一町五段がみえ、二階堂出羽七郎入道敬阿によって一蓮いちれん寺に寄進された同所が正慶二年(一三三三)四月一五日に重ねて一条八郎入道源阿によって寄進されている。二階堂出羽七郎入道敬阿はまき(現東山梨郡)を領した二階堂出羽守貞藤(道蘊)、一条八郎入道源阿は一蓮寺開基甲斐国守護一条時信の子八郎貞家と推定される。「一蓮寺過去帳」には応永一三年(一四〇六)一一月四日供養の珠阿弥陀仏に持丸の注記がある。永禄四年(一五六一)の番帳の三一番にみえる「持丸の禰宜」は持丸権現(現諏訪熊野神社)神職とみられ、府中八幡の勤番を命じられていた。

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