(読み)キョウ

デジタル大辞泉 「挟」の意味・読み・例文・類語

きょう【挟〔挾〕】[漢字項目]

常用漢字] [音]キョウ(ケフ)(漢) [訓]はさむ はさまる さしはさむ
両わきから中のものをはさむ。「挟撃挟侍挟持
[名のり]さし・もち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「挟」の意味・読み・例文・類語

はさま・る【挟】

〘自ラ五(四)〙 (「はざまる」とも)
① 物と物の間にはいった状態になる。また、物と物の間にはいって動けない状態になる。物と物とに両側からぴったりと押えられる。はさかる。
書紀(720)推古二六年八月(岩崎本訓)「即ち少(ちひ)さき魚(いを)に化(な)りて樹の枝(また)に挟(ハサマレ)り」
小学読本(1873)〈田中義廉〉四「月蝕は、太陽と月との間に、地球の夾まりて、太陽の光を隔つものなれば」
② 人と人の間にいる。特に、対立する両者の間に立つ関係となる。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「これが間に介(ハサ)まらねば、余り両人の間が接近しすぎて」

はさか・う はさかふ【挟】

〘自ハ四〙 =はさまる(挟)
※俳諧・猿蓑(1691)三「塩魚の歯にはさかふや秋の暮〈荷兮〉」

はさか・る【挟】

〘自ラ四〙 間に詰まる。はさまる。
※俳諧・中庸姿(1679)「今朝見れば霰栗石玉敷て〈春澄〉 過にし風や下踏にはさかる〈高政〉」

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