振り翳す(読み)フリカザス

デジタル大辞泉 「振り翳す」の意味・読み・例文・類語

ふり‐かざ・す【振り×翳す】

[動サ五(四)]
頭の上に振り上げて構える。「刀を―・す」
主義主張などを、表面に出して掲げる。「権力を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「振り翳す」の意味・読み・例文・類語

ふり‐かざ・す【振翳】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 刀などを頭上に振り上げて構える。振りかぶる。振りかむる。
    1. [初出の実例]「五尺六寸の大太刀抜て引側め、射向の袖を振(フリ)かざいて」(出典太平記(14C後)三一)
  3. 権威ある肩書きや、一見立派で反対しようのない主義・主張などを表に提示する。かかげる。
    1. [初出の実例]「真向に殖産興業を振翳(フリカザ)して国益急先鋒と称する大実業家が何をした?」(出典:くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉一)

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