振込む(読み)フリコム

デジタル大辞泉 「振込む」の意味・読み・例文・類語

ふり‐こ・む【振(り)込む】

[動マ五(四)]
振替口座預金口座などに金銭を払い込む。「授業料を―・む」
振って中へ入れる。勢いよく押し込む。
万灯を―・んで見りゃあ唯も帰れない」〈一葉たけくらべ
マージャンで、他人の上がりパイを捨てる。「満貫を―・む」
無理に入り込む。押しかける。
六法で―・む裸体はだかみあり」〈滑・浮世風呂・前〉

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精選版 日本国語大辞典 「振込む」の意味・読み・例文・類語

ふり‐こ・む【振込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. 振って内へ入れる。勢いよく押し込む。
      1. [初出の実例]「万燈を振込(フリコ)んで見りゃあ唯も帰れない」(出典:たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一〇)
    2. 振替口座や預金口座などに金銭を払い込む。預金する。
      1. [初出の実例]「遊金あらば安い利足で丈夫な所へ振込(フリコン)で置がよい」(出典:談義本・身体山吹色(1799)五)
    3. マージャンで、相手が上がろうとして待っている牌(パイ)を捨てる。
      1. [初出の実例]「飲みながらやると振り込むぞ」(出典:花影(1958‐59)〈大岡昇平〉七)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 勢いよく入り込む。押しかける。闖入(ちんにゅう)する。
    1. [初出の実例]「『勇み勇んで』『振込むべいか』」(出典:歌舞伎・暫(日本古典全書所収)(1714))

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