捲札(読み)めくりふだ

精選版 日本国語大辞典 「捲札」の意味・読み・例文・類語

めくり‐ふだ【捲札】

  1. 〘 名詞 〙
  2. カルタ札の一種。日本で初めてのカルタである天正カルタ図柄が後に極端に崩れ、一枚ずつめくり、手札としたものの組合せなどにより点数を競う競技に使用されるようになって以後呼称。また、それを用いて行なう競技や賭博(とばく)。めくりカルタ。
    1. [初出の実例]「よのなかにあそんでいるものは、めくりふだとぎんぎせるばかりなり」(出典:黄表紙・玉磨青砥銭(1790))
  3. 花札などで、めくるために場の中央に伏せて積み重ねておく札。
    1. [初出の実例]「彼は何気なくその札を受取り、めくり札(フダ)に切り込んで、直ぐ勝負にかかったが」(出典暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む