出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…江戸時代に将棋の駒形に作られた特殊な形の歌がるた。外来のかるたに端を発する天正かるたが,江戸時代になって庶民にまで流行し,賭博(とばく)に用いられたとき,有職家,故実家の〈歌がるた〉を別格とする考えから生まれた。天正かるたと同一視されるのを避けるため,形も長方形とせず,歌がるたの源流である貝覆(かいおおい)の貝の形をかたどって将棋の駒形とし,名称もかるたを用いず,歌貝という語を使うように努めたといわれる。…
…天正かるたから派生したかるたの一種。宇牟須牟骨牌とも書く。…
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[賭博系かるた]
16世紀後半に初めてポルトガル人が日本に持ち込んだと考えられるカルタは,今日のトランプとは別のもので,ハウ(棍棒),イス(剣),コップ(聖杯),オウル(貨幣)の4種がそれぞれ1から12まであって,合計48枚から成り,1の札に竜,10に女従者,11に騎士,12に王がそれぞれ描かれている。この外来のカルタを模して国産かるたが作られるようになり,これは後に〈天正かるた〉と呼ばれた。1の札はピン,12の札はキリと呼ばれ,〈ピンからキリまで〉の言葉は,ここから出たといわれる。…
…19世紀になるとイギリスやフランスでカードの製法に改良が加えられ,1930年代にはプラスチックを材料にしたものもつくられるようになった。 日本には16世紀後半にポルトガルから48枚組のカードが持ち込まれ,日本化して〈天正かるた〉となったが,現在のような52枚組のカードが輸入されるようになったのは明治初年である。1887年には《西洋遊戯かるた使用法》が出版されている。…
…そのほか遊びの種類によっては,出来役(できやく),手役などの得点も加算され,また配る札の枚数,点数,得点の計算方法もそれぞれ異なる。 花札の起源については諸説あるが,18世紀後半の寛政改革により賭博系統のかるた類が全面的に禁止されたため,その代用品として賭博系かるたの主流である〈天正かるた〉と,教育系かるたの流れをひく〈花鳥合せ〉とを折衷して創作されたとする説が有力である。天正かるたは,16世紀後半ポルトガル渡来のカルタを模して作られたもので,江戸時代に庶民に広まり,〈よみ〉〈めくり〉などと呼ばれて賭博に用いられたため,江戸幕府は寛政改革の以前にも,またそれ以後にも再三禁令を出したが,隠密裏に行われ生き続けた。…
※「天正カルタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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