掛札場(読み)かけふだば

精選版 日本国語大辞典 「掛札場」の意味・読み・例文・類語

かけふだ‐ば【掛札場】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、行き倒れ、水死者、変死者、迷子があったとき、芝口河岸に、年齢衣服などの特徴を記した立札が立てられることに定められていた江戸範囲のこと。大体、江戸払御構(おかまえ)場所に相当するが、町奉行支配外の私領寺社領村方も少しは入り交っていた。また、立札の立てられた場所をもいう。札場。札掛場。
    1. [初出の実例]「一行倒又者変死之者名住所不相知、尋来もの無之節、建札之儀、掛札場之分者、在方建置、札も日数七日に而取除、掛札場に無之分は、六ケ月相立取除候事」(出典徳川禁令考‐後集・第一・巻七(1727))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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