措置制度(読み)そちせいど

知恵蔵 「措置制度」の解説

措置制度

措置制度は、福祉サービスを受ける要件を満たしているかを判断し、また、そのサービスの開始・廃止法令に基づいた行政権限としての措置により提供する制度。これに対し契約制度は、利用者が福祉サービスの提供者(事業者)との契約に基づいてサービスを利用する制度である。措置制度の下では利用者側の意向が尊重されにくいという構造が指摘され、社会福祉基礎構造改革以降、全体としては措置制度から契約制度への移行が加速している。しかし、保護の必要がある子どもの福祉などの分野では多様な議論がある。

(中谷茂一 聖学院大学助教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む