出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
… しかし,1900年代に入り,アメリカにおける商業,経済の中心がニューヨークに移り始めると,シカゴ派は退潮し,シカゴで生まれた高層建築は,技術的発展を遂げるよりも当時の商業活動を表現する象徴としてその建築形態や階数のみを競い合う存在となっていった。その結果,ニューヨークの町にはスカイスクレーパー(摩天楼)と呼ばれる高層建築が数多く林立し,建物高さのピークを築いたが,それらのスカイスクレーパーはニューヨークの空を覆い,昼間でも薄暗いといわれるような都市空間をつくり上げてしまった。エンパイア・ステート・ビル(1931。…
…1880年代後半からアメリカの大都市に出現した高層ビルの総称で,〈天をこする〉ような威容をこう呼んだ。〈摩天楼〉と訳す。以来今日まで,おもに事務所・商業建築として各種方式が展開されてきた。…
…89年のパリ大博覧会に現れた径間115mの三鉸(さんこう)式アーチの巨大な機械館と高さ300mを超すエッフェル塔の二つは,ともに鋼を主材料とし,その後の鉄による建築の可能性を示した。同じころアメリカで鉄骨造建築が普及し,1885年シカゴに10階建てのホーム・インシュアランス・ビルが近代的構造原理にのっとり耐火的で採光のよい高層事務所建築として完成し,これにつづいてアメリカでは各地に鉄骨造の摩天楼が多数建てられるようになった。1913年ニューヨークに完成した55階建てのウールワース・ビル,31年の102階建てエンパイア・ステート・ビルなど,いずれも鉄骨を軽い耐火材で包む形式のものである。…
※「摩天楼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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