支提(読み)しだい

精選版 日本国語大辞典 「支提」の意味・読み・例文・類語

しだい【支提】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] caitya の音訳。「制多」ともいう ) 仏語。釈迦の霊蹟に造られた一種建造物で、一般に仏舎利をまつっていない塔をいう。二義があるとされ、広義の場合は塔(塔婆)と同義とされ、広くは龕(がん)・祠などをもさす。〔往生要集(984‐985)〕
    1. [初出の実例]「あるひは塔婆と称し、あるひは支提と称する、おなじきににたれども〈略〉あきらかに支提と妙塔と、舎利と尊像とは別なるがごとし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)供養諸仏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の支提の言及

【寺院】より

…仏塔はのちに僧院内にも設けられるようになった。とくに,建物の内部に小型の仏塔を安置するものはチャイティヤ(制多,支提,塔廟)とよばれる。前1世紀以後西部インドを中心に発達した石窟寺院(レーナleṇa)の遺構には,比丘の止住するビハーラ窟と並んでチャイティヤ窟がみられる。…

※「支提」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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