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政治における合理主義 せいじにおけるごうりしゅぎRationalism in Politics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

政治における合理主義
せいじにおけるごうりしゅぎ
Rationalism in Politics

M.J.オークショット著。 1962年に発表された本書は,イギリスの精神風土に根差した保守主義を代表する論集で,次のようなことが述べられている。合理主義によれば,知識とは明示的な定式化が可能であり,この定式化を通じて伝達することができるものである。しかし具体的な人間の活動を支えているのは,定式化することは不可能だが実践のなかにある知識であり,その実践知の集積こそ「伝統」として人間の活動を成り立たせている。実践知を否定する合理主義的政治観は伝統を迷妄とみなし,一切の政治的・社会的所与のない白紙の状態から,専門知を使って完全な制度を構築することが可能であると考える。しかし実際には人間の行為は伝統のなかで営まれている。したがって真に合理的な行為とはこの慣行にそった行為として定義されなければならない。政治とは伝統にすでに暗示されているものを探究する営みなのである。

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