コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

屋敷林(読み)ヤシキリン

世界大百科事典 第2版の解説

やしきりん【屋敷林】

農家の屋敷内につくられた樹林で,多様な目的,用途をもち,いずれも農家の生活,経済と密接な関係をもつものである。屋敷の外縁に沿ってつくられるものは主に境界を区分するとともに防風,防火,防砂などの防災効果を期待するもので,冬の季節風の強く吹く地方では防風効果が大きく,島根県の斐川(ひかわ)平野にみられる築地松(ついじまつ)や関東平野にみられるケヤキ,カシ類などからなる屋敷林はその一例である。これらの外縁の林の内側や屋敷内の一部にスギ,ヒノキ,ケヤキ,カシ類,ナラ類などが用材や燃材の採取を目的として造成され,しばしば竹林たけのこや竹材の生産を目的としてつくられた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の屋敷林の言及

【防風林】より

…また,平素からの保護管理が必要である。なお,屋敷林の中には防風を目的として造成されたものが多い。これは冬の偏西風(季節風)を抑えて寒さをしのぎ生活を楽にするためのもので,敷地の西側,北側に造成されている。…

【屋敷】より

…中期以降(幕領では寛文・延宝検地以後)になると,古検(こけん)で除地とされていた村役人の屋敷も,新検では高請地に加えられて年貢を賦課されるようになった。屋敷検地の縄入れにあたっては,田畠の畔引(くろひき)と同様に,〈屋敷ハ四方を壱間充四壁引(しへきひき)に除の定法〉(《地方凡例録(じかたはんれいろく)》)とされ,屋敷に付属する屋敷林についても〈藪林(やぶはやし)ある屋敷ハ,藪林をも除きて縄を入る〉(同前)とされ,四壁および屋敷林は屋敷検地の対象外におかれた。屋敷の石盛(こくもり)は一般に,上畠に準じられていた。…

※「屋敷林」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

RE100

2014年に国際環境NGO「The Climate Group」が開始した国際的な企業連合。業務に使用する電力の100%を再生可能エネルギーに転換することを目的としている。認定を受けるためには、「企業...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

屋敷林の関連情報