日本歴史地名大系 「斗蔵山」の解説
斗蔵山
とくらやま
角田市南西部、東流する回山樹数千株」の樫木があり、竹・槲が樹間に交じり、秋には槲が紅葉して「深紅緋々好看」という。南北二町一〇間・東西六一間の樫木の御林があった(小田村安永風土記)。現在は風致保安林・学術参考林に指定され、その林相の保全を期している。樹種はカシ、モミ、カヤ、ケヤキ、カエデ、クリ、ナラ、アカマツ、ヤマザクラなど多彩で、とくにウラジロカシの自生北限地として注目される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報