コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

斡脱銭 あつだつせん Wo-tuo-qian; Wo-t`o-ch`ien

2件 の用語解説(斡脱銭の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

斡脱銭
あつだつせん
Wo-tuo-qian; Wo-t`o-ch`ien

中国,元代に高利貸として活躍したイスラム商人の資本。斡脱はチュルク語で「仲間」を意味するオルタク Ortāqの音写で,本来隊商貿易を営むイスラム (特にソグディアナ地方) 商人の組合仲間をさしたらしいが,13世紀のモンゴル帝国成立後,帝国内に多く入り,帝室,貴族に出資を仰いで高利貸などを行い,これが斡脱の本義となった。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

斡脱銭
あつだつせん

中国、元朝(1271~1368)で、西域系の色目人(しきもくじん)、ことにウイグル、サラセンの商人よりなる斡脱戸という高利貸し商人組合員が運営した高利貸資本。純粋遊牧民のモンゴルが、中国とイスラム世界を結ぶ銀建ての国際貿易の舞台に進出したとき、上記商人を利用し、彼らに王侯、貴族の官、私の銀を貸し付け、斡脱戸がこの資金を民間に貸し付けて増殖し、出資者に納入奉仕する慣行が生まれた。この制度はチンギス・ハン、憲宗(モンケ・ハン)を経て整えられ、元朝成立とともに斡脱総管府が置かれ、中国でも広く行われた。しかし、貸付け年利息10割でしかも複利計算(羊羔利(ようこうり))という高利は、月利3分、年利10割どまりを常識とする中国の慣行と衝突し、経済の混乱と反感を招いた。[斯波義信]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

斡脱銭の関連キーワード回教イスラム帝国高利貸し汎イスラム主義イスラム共同体イスラム聖戦機構イスラム諸国会議斡脱コンベルソ馬明心

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone