東京都渋谷区本町に現代舞台芸術の創造、振興および普及をはかる目的で建設された劇場。地上5階、地下4階建て。館内の延べ面積6万8800平方メートル。オペラ劇場(1814人収容)と中劇場(1038人)は演出上のさまざまな要望に対応できる機能をもった日本初の移動4面舞台(左右、正面、奥)で、オペラやバレエなどの舞台として活用される。このほか小劇場(約440人)や稽古(けいこ)場、研修施設があり、舞台芸術に関する資料の収集や情報提供も行う。1992年(平成4)8月着工、1997年2月に完成、こけら落としの公演は10月に上演された。管理運営は日本芸術文化振興会(独立行政法人)が行っている。なお、この新国立劇場と隣接の東京オペラシティをあわせて、正式には「東京オペラシティ街区」という。複合文化施設として開発された東京オペラシティはオペラシティタワーやコンサートホールが順次オープンし、1999年9月のアートギャラリーのオープンをもって全体が完成した。
[編集部]
(鈴木晶 舞踊評論家 / 2007年)
(扇田昭彦 演劇評論家 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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