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新宮澤構想 しんみやざわこうそうNew Miyazawa Initiative

知恵蔵の解説

新宮澤構想

1998年10月のアジア蔵相・中央銀行総裁会議において、宮澤蔵相(当時)により提唱された二国間協力ベースでの日本による資金支援スキーム。通貨危機に見舞われたアジア諸国の復興支援と国際金融資本市場の安定化を図るためのもので、経済回復のための中長期の資金支援として150億ドル、経済改革推進過程で発生する短期資金需要の備えとして150億ドルの計300億ドルが用意された。99年5月には、より市場との関係を重視した支援に注力した第2ステージが公表され、アジア諸国が発行する公債に対する国際協力銀行の保証など民間資金活用のための支援策が表明されると共に、域内の債券市場の整備・育成を関係各国間の検討課題とすることなどが提案された。二国間支援は比較的迅速な実行が可能であり、対象国の外貨繰りを支援した他、構造改革や輸出産業支援等に貢献したものもあり、一般的に対象国での評価は高い。2005年5月末時点で、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイに対し、総資金枠208.5億ドル、保証22.6億ドルの援助表明がされている。

(絹川直良 国際通貨研究所経済調査部長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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