新宿古墳群(読み)あらじゆくこふんぐん

日本歴史地名大系 「新宿古墳群」の解説

新宿古墳群
あらじゆくこふんぐん

[現在地名]瓜連町静 新宿・上宿

しず神社と国鉄水郡線静駅のほぼ中間、静駅の北西約五〇〇メートル付近にある。北方から南西に入りこむ谷津の頭の西側字上宿かみじゆくに前方後円墳があり、この前方後円墳を最東北端としてその南西の字新宿に五基の古墳と前方後円墳の東南側に円墳一基がある。この古墳群のうち発掘調査した古墳は新宿の最南東端と最南西端の二基の円墳と前方後円墳で、ほかは未発掘。最南東の円墳と前方後円墳との中間、前方後円墳に南接する道路を隔てた畑中には封土のない石棺が一個ある。

最南東端の円墳は民家の庭内にあり、花壇となっていた。直径二〇メートル、高さ三―四メートル前後で、南に開口する半地下式の横穴式石室をもち、石材は緑泥片岩を用いている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android