新山河岸跡(読み)しんざんかしあと

日本歴史地名大系 「新山河岸跡」の解説

新山河岸跡
しんざんかしあと

[現在地名]盛岡市南大通三丁目・鉈屋町

川原かわら町の新山舟橋北詰付近より下流にあった北上川の河岸。盛岡城下―仙台藩領陸奥石巻間の北上川舟運の起点にあたり、明治二三年(一八九〇)の盛岡駅開業による鉄道開通まで、城下の河港として重要な役割を果した。現在、当時の面影をしのばせる盛岡藩の米蔵一棟が残る。元和九年(一六二三)から寛永三年(一六二六)にかけて石巻湊の大改修が行われて以後、舟運が盛んとなる。「雑書」寛永二一年六月一七日条に「北上川舟造作壱艘出来、今日川へ出之」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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