新山西古墳(読み)しんやまにしこふん

日本歴史地名大系 「新山西古墳」の解説

新山西古墳
しんやまにしこふん

[現在地名]広陵町大字大塚

新山古墳の西側尾根上にある前方後方墳。新山古墳と平行する形をとるが方向は逆で前方部を北に向ける。昭和五六年(一九八一)二月に実施した試掘調査で、全長八五メートル、後方部幅四五メートル、前方部幅二五メートル。後方部の中心に長さ四・五メートルの粘土槨の基底部が確認された。また後方部東斜面に土壙墓一、円筒棺一、前方部から壺棺なども確認されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の新山西古墳の言及

【新山古墳】より

…古墳の年代は4世紀後葉にあたる。なお,1981年,82年に奈良県立橿原考古学研究所が周辺の発掘調査を行ったさい,後方部背面で円筒埴輪列の一部および円筒棺を検出し,また西方に接するもう一基の前方後方墳(新山西古墳)の存在を確認した。【川西 宏幸】。…

※「新山西古墳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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