新御堂村(読み)しんみどうむら

日本歴史地名大系 「新御堂村」の解説

新御堂村
しんみどうむら

[現在地名]君津市新御堂

貞元さだもと村の南に位置する。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高六一石。貞享二年(一六八五)最勝福さいしようふく寺に村内で朱印地四〇石が与えられ(「朱印状写」杉谷家文書)、元禄一〇年(一六九七)旗本飯室氏が入った(「寛政重修諸家譜」など)。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では高四五石余、同寺領のみ、家数一五(飯室氏は記載漏れと考えられる)


新御堂村
しんみどうむら

[現在地名]垂水市新御堂

西流する本城ほんじよう川の北岸に位置し、北は田神たがみ村。「三国名勝図会」に「田上村新御堂」とあり、江戸時代に田神村に含まれる場合があった。寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳に村名はみえない。享保七年(一七二二)の古今覚書(垂水市史)に村名がみえ、高四二四石余。「三州御治世要覧」によれば、延享(一七四四―四八)頃の高三九四石余。旧高旧領取調帳では高四二四石余。垂水郷の最も大規模な新田開発は、よめじょ川疎水工事である。新御堂・田神本城三ヵ村にまたがる大工事で、元禄年間(一六八八―一七〇四)から寛保年間(一七四一―四四)にかけて約五〇年を費やして完成した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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