20世紀日本人名事典 「新渡戸まり子」の解説
新渡戸 まり子
ニトベ マリコ
江戸時代末期〜昭和期の教育者,社会事業家 日本人道会。 教育者・新渡戸稲造の妻。
- 生年
- 1857年8月14日
- 没年
- 昭和13(1938)年9月23日
- 出生地
- 米国・フィラデルフィア
- 別名
- 旧名=マリー・エリキントン〈Mary Elkinton〉
- 経歴
- 明治19年アメリカ留学中の新渡戸稲造(のち教育者)と知り合い、24年に稲造と結婚。同年帰国する夫に従って来日。夫の赴任先である札幌で暮らすが、長男・遠益を出産後一週間で亡くし、療養のため一時アメリカに帰った。のち、再来日。以後は夫の教育活動を助け、私財を投じて貧しい少年のために遠友夜学校を設立し、その2代目校長に就任。また、日本人道会を結成し、その会長として動物愛護運動にも活躍した。なお、稲造の著書「武士道」は、彼女との対話から生まれたものである。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報